グルコサミンって何だろう?

グルコサミンとは、代表的な単糖であるグルコース(ブドウ糖)の一部の水酸基がアミノ基に置き換えられたアミノ糖の一種で、化学式C6H13NO5で表されます。

人間をはじめとする動物の体内にもともと存在する生体成分のひとつでもあり、動物の体内においてはアミノ基がアセチル化されたN-アセチルグルコサミンとして、糖タンパク質やヒアルロン酸といったグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の構成成分となっています。

体内以外では自然界にも存在しており、カニやえびなどの甲殻類の殻に含まれるキチン質の主要成分として知られており、グルコサミンサプリメントの原料として用いられています。

グルコサミンの歴史

グルコサミンはもともと人間の体内に存在する成分ですが、人工的に調製されたのは1876年のことで、Georg Ledderhoseが濃塩酸を使用してキチンを加水分解したのが始まりです。

人工調製が行われてからは、ヨーロッパを中心に関節痛に効く成分として親しまれてきましたが、1969年にドイツとイタリアが共同で行った実験では初めてその効果が検証・発表されたことから、ヨーロッパ以外の国と地域でもグルコサミンの知名度が上昇。

1982年にはポルトガルでの実験において変形性関節症への改善効果が発表され、節々の悩みを抱えている方に有効な特効薬として一躍人気を集めるようになりました。

さらに1997年にアメリカで発行された本にグルコサミンの効果・効能が紹介されたことから、栄養補助食品としての市場規模が拡大し、現在は世界中でグルコサミンサプリメントなどの健康食品が開発・販売されています。

N-アセチルグルコサミンとは?

N-アセチルグルコサミンとは、人間の体内に存在するグルコサミンのことで、それ以外の形のグルコサミンとは区別して認識されています。

体内で合成生産されるもの以外にも、人工的に調製されたN-アセチルグルコサミンがサプリメントの成分として配合されていますが、その他のグルコサミンとは抽出方法や体内に入った時のはたらきが異なるので、健康食品でもN-アセチルグルコサミン配合のものと、その他のグルコサミン配合のもので二つにわかれています。

グルコサミンが存在する場所

グルコサミンは天然由来の成分ですが、存在場所は動物の体内と自然界の2つにわかれています。

動物の体内

グルコサミンは動物においては骨と骨を結合する軟骨のほか、爪や靱帯、腱、皮膚、心臓弁など、さまざまな場所に分布しています。

動物にはグルコサミンを合成生産する能力がありますが、加齢とともにその生産量は徐々に減少する傾向にあり、特に中高年以降はグルコサミン不足による軟骨のすり減りが起こり始めます。

軟骨が摩耗すると関節に痛みや違和感を感じ始めるため、グルコサミンを外部から補うことで変形性関節症の予防に有効とされています。

自然界

グルコサミンは自然界ではさまざまな食べ物の中に存在しています。

最も含有量が多いのはカニ・エビなどの甲殻類の殻ですが、普段私たちはエビ・カニの殻まで食べる習慣がないため、これらからグルコサミンを摂取するのは困難です。

そのため、食材から摂取する場合は、桜エビや干しエビなど殻ごと食べられるものを選ぶことが大切ですが、成人の1日のグルコサミン摂取量は1000~1500mgが推奨されているので、食材から十分な量を補うのは困難と言えます。

ちなみにカニ・エビの殻以外では、オクラや山芋、納豆といったねばねばした食べ物にも多く含まれています。

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